花の溢れる幸福なダストボックス

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2018.02.01 Thu "sans être devenue blanche pour autant"

エロティックな仏文の人がトゥルニエの Pierrot ou Les secrets de la nuit の最後の所、
--- Comme je suis savoureuse! Vous aussi, mes chéris, goûtez, mangez la bonne Colombine! Mangez-moi!
を読み上げて、目線で問いかける。
素晴らしい読み手の前ではテクストは随分と拓かれることだと震えていた。
(そうして、キリストの血と肉。)

"Colombine a pris Colombine dans ses bras au risque de se brûler.
--- Comme je suis belle, comme je sens bon!
dit-elle."
コロンビーヌは、火傷するかもしれない、けれど自らの腕にコロンビーヌを抱いて、こう言ったのです、
何てわたしは美しいの、何てわたしはよい匂いがするのでしょう!

「食べなよ、美味しいわたしを。」
物語としては完璧で、その枠のなかに不幸せな人はいないのだろう。
だが熱く柔らかいコロンビーヌを作ったのは誰、
真っ白になれない筈はないのに。

過去の自然な改竄を厭うことは、もはや些末な動きなのだろうか。
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2018.01.27 Sat blind

推移しつつある物事への配慮といたわり。
いっそう閉じてゆけないだろうか、窓の隙間から溶けたわたくしの一部が溢れてしまって疲れる、読むのも。
身に近いところを削いでゆけば、
新たなものが生まれる筈だ。(どうすればよいだろう?)

2017.11.04 Sat 「ふたりは一対の呼吸」

わたしが Orlando Gibbons に出会ったのは People In The Box の「月」 と NICO の 'Afraid' の冒頭に
'Allmande’への参照が見られるのではないかと、そのような言明を受けた とき

体育館で運動する、
知らなかった道を歩む。誰にも見られない花、見つからない紅色の小花と緑色の繁茂。
コスモス畑のなかを踏みいる恋人たちをみた、
細い道に暗い色の車を止めて、白とピンクと黄緑を押し開いてゆく。

元恋人との呼吸は一対ではなかった、
わたくしは幼かったが、熟れる熟れ過ぎる余裕はなかった。
いつか必ず失敗するのに手を伸ばす、
どこにでも不安があり、簡単に安心できる。

夜にみる夢で、堪えきれずにお金を払う前に商品を口にしている。
沢山のアイスクリームとチョコレートとマシュマロと、駄菓子の列の前で、
誰にも咎められない。
目覚めて満足していて、ずっと食欲がない。わたくしの食事はつくづく頭のなかの出来事だと思う。
とても、知覚するのが好きで、
からだと頭の側と、言葉の側があるように思えるのでした。

不在の神を信じているみたいに、あの宗教(ほとんど知らない、)に浸されている思想家たちのように?仄明るいのは希望に貫かれている、から。

2017.10.23 Mon 金平糖

太陽に近づいていくような毎日を 送っていたい。
焼け焦げて死んでしまいそうに張り詰めてそれで良い、
同じ絶望と希望を有していると知って、素知らぬふりをする。

「ひとつの軸から派生的に好きな音楽への知見が拡がってゆくのではないかしら、」
知人にそう言われ首を傾げた。
わたくしは音が好きだが、何かひとつを据えて固定して身動きが取れなくなりそうな接着剤みたく、できないし、
何だかわたしの在り方みたいだ。
拡散されたあれこれの軌道を追って空白の中心に渦巻く風の模様を知るような、
そこに輪郭があると外側からなぞり辿るような。

わたくしは音のある環境で生まれ育ったが、両親とは祖父母とは音への没入し方が異なるゆえ、
シーニュに内実を見出すのも苦手に思っていたけれど、拘りなどないほどには無関心だったけれど、

けれど。

2017.09.01 Fri 感性は完成を見ず

今、想われているということがわかる、
と、言う人がいた。あまり詳しいことを述べるのは避けるが、
今、とても近くにいる、わたしを想っている、或いは、今、電話かけようとしてくれて、ああ、だめになった、
そのようなことがわかる人がいるのだ。人間は、

兆を察すること以上の具体性がそこにはある。
敏感になること、
からだの声を聞き逃さないこと。