花の溢れる幸福なダストボックス

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2016.04.30 Sat 価値

恋愛は希望的な予測に基づいて始まり、悲観的な予測に基づいて終わる。
予測で行動できる程度には無謀で、とても、傷つくのを恐れる。あるいは打算的な心の性質。
抱いた感情の正体を暴くには時間が必要で、いつだって1時間半くらいの時差があって、
今、この瞬間に分からなければだめなんだと切実に思うのにいつも、遅い。

必要ないと始めから分かっているならばそもそも手に入れなくて良いのだろう。
「付き合う」という言葉が何を含むのか分かりました。
これから愛せるのではないか、愛し合うことができるのではないかと期待する相手に、
二人でそのような関係を育んでいきませんかと提案すること。
未だ愛していなくても、感じ取るのは芽生えであり燻りであって構わない。なぜなら人はそう易易とは他人を愛せない臆病な生きものだから。そのように解釈します。
意味の不明な言葉を使うことはできないが、言葉は人間の関係を変えてしまう。単なる好意の表現には終えられない。
ようやく分かったので、これからは「私と付き合ってください。」と言うことができるだろう。
進歩。

私は本当のものを見たい、新しい世界に生きたい。
嘘だらけのひび割れたこの古い世界を捨てて。
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2016.04.25 Mon 大学のひと

三月の末ごろ
文学部の生徒の数名がぞろぞろと移動してゆく。新歓の催しがあるという。
丘の上の建物(文学部棟?)の内部は剣道場のようで、わりあい広く、
新入生は縦、横、到着した順に整列させられる。
男の先輩が一人ひとり探るような目で見て、頑張ってね、合格おめでとうと声をかける。
私の番になり、少し緊張しながらまっすぐ前を向いていると、彼は斜め上の方から眺め、
「きみは凡庸そうだから、あと 2,3 回の内に成果を出しなさい。」と冷たく言い捨て、さっさと次の生徒の方へ移る。
冷えて目が覚める。

日がなコンタクトで過ごしたからかメガネが少し重たい。
去年はほとんど一年かけて、周囲の人々を大切にする作法を考え、慎重に言葉を取り扱う訓練をした。
笑わないでおこうと意識して笑わなかった。
人間関係は言葉とふるまいの二重構造で、このひと月他人のなかへ入っていく修行を進めてみて、
歓迎されるほんのりとした旨味を覚える。
誰かの笑顔で幸せになれるほど鈍感ではないから、得たものと失ったものは半々。
記憶は言葉の集積で改ざんされるのでしょう。情を永遠に忘れないでとは過度な要求。
それでも言葉を大切にしてゆきたい。古典から始めようまだ何の能力もないから。

赤茶色の石鹸は卵を上から見たみたいだ。

2016.04.05 Tue まだ読みきらない

微妙な差異を色合いにして示せたらたちまち把握できるだろう、
それでも言葉にするより他にはないのだ。そのような負荷をかけたい。
一単語に複数の意味が含まれており意味合いを区別する説明文内の単語もまた同様に膨らむ蕾。
だが絶対に閉じた表現にはするまい。どんなに優れた「部分」を有していても。

感覚的に気もちのよいものごとを集めようとするのは単なる理想主義者だから、
懐中電灯で足元を照らし、もう一歩進む。
私の中に入り込んだり突き破ったりするような
すごく極端で、中毒的なエネルギーがあるものを探し求める。すると、ひとに、
斜めから侵入して噴霧で曇らすようなことをされるので、
どうしてこんな不可解な馴染みのないところで怯えながら暮らしていかなきゃいけないんだと ふたたび暗い気持ちになる。なぜだか、弱っている。