花の溢れる幸福なダストボックス

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2016.10.29 Sat 温かな反射

 分かって貰えなくてもいいと
自然に思って(あるいは思わざるを得なくて、)過激に、
読者を選別するような書き方を心掛けていたのである。

でもそれももう終わり、拡がろうと思います。
「この子は言葉にならない世界に行きたいんだと分かった」と
抉り出すように わたくしの内心を言い当てた方がいました。
その方は日本語文法の教授だが、「君は言語学に行かなくてよかったよ」と、もう一々述べていると何も進まないのだけれど、

届けば真っすぐに跳ね返って、深く突き刺さる。
わたくしのマイク越しの音声を会場の半分が聴いて、半分が聞かなかった、
四分の一に届いて、わたくしに声を聞かせた。
どの程度真実が届こうか?そんな問題は瑣末なことかもしれないと 初めて思えた。
言葉にならない感動をあるいは混乱を、わたくしが発せば、
波及、ぶつかって、同じ衝撃を与え返そうと望む危機意識があった。

書くことの鮮やかな力量、
わたくしは、傷つかないくらい敏感でありたい。
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2016.10.18 Tue なぜ眠っているの?

喉が痛い、
部屋が散らかっていてハウスダストがベッドに机に床に繁殖している気がする。そんな風に思ったことは一度もない。想像してみるが失敗する。乾燥して張り付くみたいな。喉に侵入した埃。引っ掻きたくなって舌で擦って暫くするとまた痛む。耳の奥の粘膜も痒い。

「生活を取り戻したい」
のような、甘ったるくて気持ちの悪い言葉を繰るのは不思議といつも女だ。
恥を知れ!
生活はいつだって手のうちに、もしくは、在りえない。

2016.10.10 Mon コーヒー

「“私が自由の女神です”と言え」と、手を挙げて、
わらわらと集ってくるかもしれないぞと唆された。

社会と喧嘩しても勝てないじゃないですかと泣き言を叩きつけたら、
違うと 先生。これ以上は秘密。

私たちとゴダールとの結びつきは輝かしい色に自然と心が惹かれるような「好き」という概念が適切でしょう。
「ゴダールはゴダールを反復し、さらにまたゴダールはゴダールであるを反復する。」
『LUMIERE 14 』(1988)
発想と叙述の手段が異なることにいかなる問題もないと気づかなかったのである、
そして私は(この場所で)発想の方法に忠実に叙述を試みていただけ。

2016.10.01 Sat 主語

省略される主語が一人称ではなく二人称であるような対話を
最後にしたのはいつか。
共有される前提を見逃さないでください。

かつての恋人について話すことを促されても語れないのは思い出せないからで、
つまり、かつての恋人について語るのは忘れるためなのだった。
過去は忘れてしまった過去は省みる対象ではないが、
忘れてしまうことを忌避する、過去を現在と断絶していないと理解し尊重する人に、
それでも「どうして過去に価値を認めるのか」と聞き難いのは、
前提が共有されていないことを知られないためなのである。
だからどうして過去が重要なのか教えてください内緒で。

共有されていると気づけないようなやり方の信頼を崩しても何ともないような
英雄になりたい。