花の溢れる幸福なダストボックス

2018.04.03 Tue 美味しい食事

適切な言語で語りかければ、振り返って、反響する音を耳にする。
日々の生活のなかに楽しみのことを見付ける。
先の年度は目まぐるしかった、今度はどうしようか。
「欲望を小出しにすること。」決して目を回さない、
シンプルな生を送らなくてはすべきことまで手が回らない、
声が返ってくる。
過去、わたしも本当に生きていたのかと驚く。記憶のなかに息づいて未だ踊っている、はしゃいだ声で笑いながら。

幾つかの料理をする、鈍い包丁で野菜を剥いていたものだから、研げば一息に上達したようにみえる。具材と調味料と水分の調合された味。調味料のさしすせそ。お酢を使ったことがない。何だろうこれは、とおもう、小さい時分わたしは何を信じて料理をしていたのだろうか。
ハノンで指の練習、誰かと対話の練習をする。大きな声で叫べば否でも振り向く。
恋い焦がれた珈琲の入ったティーカップと肉体があった、
残響に耳を澄ます。
私が天使であれば良かった。

2018.03.28 Wed 凍る血液/隕石

「素晴らしい休日の朝は一杯のホットコーヒーから始まる、…苦くてとても飲めたものではないね。」
と、言うつもりだったのだけど、これは美味しいわ、飲んでご覧よ。砂糖は?入れない、そうそう、

映画を観る前、遅めの朝食と洒落込もうと誘われたことを覚えている。

眩しさと病気。燃え盛る精神に自らをくべる人々。
物事が見えないのであれば見えるように努めるより他にない、いかにして?原因を知るよりは容易い。
実現不可能なものを追いかけることの貴さ。
病気と癒し、利用しようとしない場でのみ使用される愛。
相対化に意味はあろうか?遅すぎることはなく、早すぎることも有り得ない。
どうだって良い、隕石が見える。夜半ば。

2018.03.17 Sat mépris

一体どれほど軽蔑されようとも、苦しみを抱え込んだ愛など偽物だという立場を揺るがせない、
そして偽物ならば必要ない。
初めから、そんなに容易な、仮ごしらえの、器に
もう書けない。わたくしは当事者であることを放棄して逃げた、そして閉幕。

平和で安全なところで実現される愛を探し求めていて、永遠になりたく、
そうでなければ凡庸だとさえ思うよ。お伽噺を選んでいます。

不穏で嘘の滲んだ幾つかを廃棄できなかったのは私の弱さ故で、
いっそう純粋なものに拘ることができる筈だ、純粋で特別な理想に。
しかしそれもまたある種の盲目ではないか?
視えない、昏い森のなかをさまよう。袖が揺れる、腕が感じる外気の温度だけが確かだった。
肌寒く時にぬるい空気に浸されて目隠しのまま進む、裸足に湿った草や、感じる木枝の割れる音。

2018.03.13 Tue 何もかも忘れない

収束。
膨らんで、萎む。鳥はずっと囀っている。
(ピーピー、ピルピルピル、チュンチュン)

我が身ひとつ手に負えない人間が子など持つべきではない、怖しい、
人を長く愛せた試しもないのに。震えて大人に会うと、子供についていたく前向きな話を聞く。世の中は嫌な風に出来ている。
ずっと誰か一人の他人と生きていきたいと望んで来たのだから、その夢は叶えたく思う。大人は真面目に話を聞く。
きっと幸福のまま橙に暖かい。

憧れていた記号があった。生の本人を置き去りにして。
ボロ布の気分で横たわっていても裏切らないのは私自身の生だった。
それが虚構と分かればどうして敗北しようか、それもお手製の。
(母型を打ち棄てる覚悟の漸く。)永遠のミューズは完璧、なぜなら頭の中にしかいないから。頭の中の女性に憧れて近づけばよいのだ、もう偽りは視ない。
そして 実の呼吸。

2018.03.06 Tue 生き物は死なない

死を希いながら口にする生きるための食べもの、
何度も蘇る、何度も。
わたくしもその鎖に連なって生き延びられたら、未来永劫、
永久に遺る物事。色とりどりに弾けるシャボン玉、浮かぶ、蒼穹に。
いつまでも続く想いが実現すればよい。